上島忠雄(1910年~1993年)は、奈良県出身のUCC上島珈琲の創業者です。世界で初めて缶コーヒーを開発し、日本のコーヒーの父としても認識されています。
ある駅の売店で瓶入りのコーヒー牛乳を一口飲んだだけで、出発の時刻が来てしまったために、瓶を返却しなければならなかったときに、持ち運べる飲料を開発できないかという思いが、缶コーヒーの開発につながりました。
1969年、缶コーヒーを完成させたものの、コーヒー業界からは邪道なコーヒーと揶揄され、一般には受け入れられませんでした。しかし、1970年に開催された大阪万国博覧会において、缶コーヒーが導入されたことをきっかけに認知度が高まり、その後の成功につながりました。